不動産業界に深刻な影響をもたす

2011.10.07

平成一五(二〇〇三)年六月にまとめた三友システム不動産金融研究所の調査によれば、汐留のAビルでは、賃料は坪単価で三万七〇〇〇円。これに対し、テナントが移転してきたもとのビルの賃料は、坪単価五〇〇〇円から一万五〇〇〇円だった。六本木のBビルでは坪二万八〇〇〇円〜三万二〇〇〇円に対し、移転元二万一〇〇〇円〜三万五〇〇〇円、丸の内のCビルでは坪四万五〇〇〇円に対し、移転元二万二〇〇〇円〜三万八〇〇〇円、同じ丸の内のDビルでは坪五万円に対し、移転元二万五〇〇〇円〜三万六〇〇〇円、品川のEビルでは坪三万一〇〇〇円に対し、移転元一万五〇〇〇円〜二万五〇〇〇円といった具合だ。実際、上記中のAビルに移転した全テナント一四社を調査してみると、賃料はいままで入居していたビルより高い単価でありながら、分散していた部門や子会社を一ヵ所にまとめるため、これまで賃借していた総面積より広い面積を借りていることがわかった。ところが、こうした新築オフィスビルの相次ぐ竣工は、不動産業界にきわめて深刻な影響をもたらしている。

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